「玄関を簡単にリフォームしたい…」
「玄関のDIYってどんな方法があるの?」
玄関は家を訪れた人が一番目にする所であり、家族が毎日使うことから「家の顔」ともいうべき場所です。
そんな玄関をDIYリフォームで一新してみませんか?
こちらの記事では玄関をDIYでリフォームする際の方法や気を付けたいポイントなどをエリアごとに解説。
DIYでは難しい玄関リフォームや、リフォームする際の注意点もあわせてご紹介しますので、これから玄関をDIYでリフォームしたい方は必見です!
玄関をDIYリフォームする時のポイント
まずは玄関をいくつかのエリアに分けて、DIYでリフォームする際のポイントを解説していきます。
玄関ドア
玄関ドアをDIYでリフォームするには次のような方法があります。
* ペンキで塗装
* ドアシートやリメイクシートを貼る
* ドアノブを交換する
ペンキで塗装
玄関ドアをペンキで塗装する際は、下地の処理が仕上がりを左右します。
金属製のドアは汚れをキレイにしたり、サビなどをやすりでしっかり落としましょう。
木製のドアは古い塗膜をサンダーなどでキレイに落とします。
この作業を怠るとせっかくペンキを塗ってもすぐに剥がれてしまう原因に。
そしてペンキの耐久性を高めるために、最低でも下塗り・中塗り・上塗りの3回塗るようにしましょう。
ドアシートやリメイクシートを貼る
ドアシートやリメイクシートでのDIYでは、シートを貼る際に空気が中に入らないようにするのがポイントです。
扉の形にカットしたシートは端からしっかりと貼っていきます。鍵穴やポスト部分をカットしたら完成です。
ドアノブを交換する
ドアノブをアンティーク風に交換するだけでも、玄関ドアがグッと雰囲気のあるものになります。
DIYではレバー式や握り玉タイプのドアノブなら交換可能です。
古い玄関ドアのノブをレバー式のドアに替えるだけでも、使い勝手がアップするのでおすすめです。
玄関のたたき
玄関ドアを入って靴を脱ぐ部分、玄関のたたきもDIYでリフォームできます。
たたき部分のリフォームでは、次のような方法があります。
* タイルを貼る
* Pタイルやジョイントタイルを貼る
既存のタイルの上からタイルを貼る場合は、もともとのタイルにヒビや浮き上がりが無いかチェックする必要があります。
ヒビが入っていた場合はモルタルなどで補修をしてから新しいタイルを貼りましょう。
接着剤を塗布する前にタイルを置いてみて、納まりや端部のカットをあらかじめチェックするのがポイントです。
上でご紹介したタイルを貼る方法よりも簡単なのが、Pタイルやジョイントタイルといった塩ビ樹脂製の床材を貼る方法です。
ジョイントタイルの場合はタイル同士をつなげていくだけなので、DIYに慣れていない人でもきれいに仕上げられます。
簡単にはがすことができるので、賃貸の退去時や模様替えの際にも便利です。
玄関の壁紙
玄関の壁紙は汚れやすい場所なので、リメイクシートや壁紙を新しく貼り替えましょう。
特にリメイクシートは裏面がシールになっているので、台紙を剥がして壁に貼りつけるだけ。
事前に壁をキレイに拭いて、剥がれや穴などを埋めておくと仕上がりが違います。
もし賃貸などで原状復帰が面倒…という方は、壁の上にベニヤ板を置いて、その上に壁紙やリメイクシートを貼ってみては?
ベニヤ板ごと撤去するだけでいいので、退去時の原状回復にも時間がかかりません。
玄関のインテリア
インテリアを変えるだけでも、玄関をおしゃれにすることができます。
お金をかけずにインテリアを整えたいなら、100均アイテムを使ったアイデアはいかがでしょうか。
家のテイストに合う雑貨や小物、造花などを準備して下駄箱や出窓の上に飾るだけでも玄関を演出できます。
他にも手作りのウェルカムボードを飾ったり、家族の写真をフォトフレームに入れて並べるアイデアもおすすめです。
玄関収納
玄関収納のDIYでは次のような方法があります。
* 既存の下駄箱をリメイクする
* 新しく玄関収納を作る
既存の下駄箱の扉にリメイクシートを貼ったり、ペンキで塗装するだけでも玄関が見違えます。
下駄箱は玄関の中でも専有面積が広く、目に入りやすい場所です。
玄関収納をDIYで変身できれば、玄関の雰囲気も大きく変わってくるでしょう。
リメイクシートは壁に貼る場合と同様、表面の汚れを落とした後、カットしたシートを空気が入らないよう密着させていきます。
ペンキで塗装する場合は、あらかじめ扉を取り外しておくと作業しやすくなります。
新しく玄関収納を作る場合は、既存のカラーボックスなどを利用すると簡単で良いでしょう。
追加で棚を設置できるカラーボックスだと、靴のサイズに合わせて棚を作れます。
暖簾のように突っ張り棒に下げたカーテンを付けると、下駄箱の中が見えずにスッキリしますよ。
他にはホームセンターなどで手に入るツーバイフォー材と「ディアウォール」を使ってオリジナルの玄関収納を作るという方法も。
ディアウォールは木材の両端に設置して床と天井で突っ張らせて固定する専用資材。
直接釘を打ち込む必要が無いので、賃貸でも安心です。
玄関回りのエクステリア
玄関回りのエクステリアもDIYでリフォームできます。
コンクリートのアプローチ部分にレンガを敷き詰めて目土を入れれば、ナチュラルテイストな玄関回りに仕上げられます。
他にも敷石や枕木を使用してアプローチに並べたり、玄関脇に花壇を設置するのもおすすめ。
大きめのホームセンターなどで材料を手に入れられますので、玄関DIYと一緒に変えてみては?
自分でDIYリフォームできない玄関リフォーム
最近はプロ顔負けの道具などを揃えるなど、DIYを得意とする人が増えてきましたが、リフォームのプロとは違い、まだまだ知識や経験などが足りない方が多くいらっしゃいます。
無理に自分でリフォームしようとして、家をキズ付けたり、再リフォームが必要になったりしないよう、これからご紹介するリフォームはリフォーム業者に依頼するようにしましょう。
DIYできないリフォーム | 理由 |
---|---|
アルミ製玄関ドアの塗装 | ●通常の塗料では密着力が不足するため ●専用のラッカー系塗料を吹き付け塗装で、ムラなく塗装しなければならない ●木目の樹脂シートが貼ってある玄関ドアへの塗装 ●塗装がすぐ剥がれる可能性が高く、今までの木目を塗装で再現するには高い技術が必要 |
木目の樹脂シートが貼ってある玄関ドアへの塗装 | ●塗装がすぐ剥がれる可能性が高く、今までの木目を塗装で再現するには高い技術が必要 |
玄関ドアの交換 | ●玄関ドアのサイズが少しでも違うと設置できず、開きの方向なども重要 ●防犯上の観点から玄関ドアの交換は専門家に依頼すべき ●プッシュプル型ドアノブの交換 ●メーカーや型番によって取付方法が異なり、構造が複雑 |
たたき部分のタイル貼り替え | ●古いタイルを撤去して新しいタイルを貼るのは、下地の調整やタイルの割り付けなど素人では難しい |
下駄箱の交換 | ●大きな下駄箱を外して新しい下駄箱へ交換するリフォームは、慣れていないと床や柱を傷つける恐れがある ●危険が伴う作業のため、専門業者に依頼した方がいい |
バリアフリーリフォーム | ●使用する人の体格や身体状況に合わせた微妙な調整が必要 ●手すり設置では壁内部の構造を知り、強度を保つための補強工事などの知識がいる |
玄関DIYリフォームする時の注意点
DIYでの玄関リフォームを成功させるには、これからご紹介する注意点に気を付けましょう。
見た目やデザインよりも機能性を重視
DIYによるリフォームやリメイクでは、とかく見た目の良さやデザインを優先しがちですが、毎日家族が使う玄関周りは機能性を重視したDIYがポイントです。
例えばたたき部分のタイルですが、見た目の良さだけを重視して光沢のあるタイルを使用すると、雨に濡れた靴で歩いた際に大変滑りやすくなってしまいます。
小さな子どもやお年寄りが転倒してけがをする恐れがありますので、材料選びは機能性を重視しましょう。
材料選びは耐久性がポイント
リフォーム費用を抑える目的でDIYするという場合は、目先の値段の安さに目を奪われて、より安い材料を選びがちです。
最近では材料の質も向上しましたが、それでも高額なものに比べて耐久性や安全性が低い場合がほとんど。
長く使うことを考えて、安さだけにこだわらず耐久性の高い材料を選ぶようにしましょう。
賃貸物件のリフォームについて
ほとんどの賃貸マンションやアパートでは、退去時に原状回復をしなければいけないという契約となっています。
壁に釘を打ち付けたり床を剥がしたりといったリフォームでは、原状回復に手間がかかり、原状回復が十分でないと退去時にリフォーム費用を請求される場合も。
なるべくなら壁や床などに直接影響を及ぼさないようなリフォームをするのも賃貸でDIYをする上ではポイントになります。